会社の倒産は、赤字だけでなく黒字でも発生します。
黒字でありながら、なぜ倒産してしまうのでしょうか。
そこで今回は、黒字倒産について解説いたします。
▼なぜ黒字倒産は起こるのか
■黒字倒産の仕組み
「黒字倒産」はその名の通り、黒字であるにも関わらず倒産してしまうことをいいます。
その理由は、あくまでも帳簿上において黒字だからです。
帳簿上はプラスであっても、事業経営に必要な現金が手元にないため資金繰りが行き詰まり、倒産してしまうというわけです。
▼黒字倒産をもたらす原因
■売掛金の未回収
売掛金の未回収とは、すでに商品やサービスを提供しているものの、代金は回収できていない状態です。
商品やサービスを提供するには、仕入れの費用や人件費がかかります。
相手が代金を支払ってくれない限りは、手元に現金を確保できません。
帳簿の上では「売上」として計上していても、実際の代金は未回収のままです。
手元の現金が底をついたところで、黒字倒産が起こってしまいます。
■不良在庫の発生
商品を販売する場合、あらかじめ「このくらいは売れるだろう」と見越して仕入れを行います。
しかし、この読みが外れて大量の在庫を抱えてしまうことも黒字倒産の原因です。
仕入れのために資金を投入していますので、在庫をさばかないと現金収入が得られません。
商品が売れない間も、人件費や設備費用などにお金が必要です。
収入がない期間が長引くことによって、いずれは黒字倒産を迎えてしまいます。
▼早めの対処が肝心
未回収の売掛金が増えてきたり、仕入れた商品がさばけないといった事態に陥ったら早めの対処が肝心です。
行政書士は事業に関する
悩みに詳しいことから、黒字倒産を防ぐための
資金調達や融資の相談に乗ってくれます。
▼まとめ
黒字倒産は「売掛金の未回収」「不良在庫の発生」といった原因で起こります。
その仕組みがわかれば、倒産する前に対処できるのではないでしょうか。
横浜市を拠点とする『
行政書士丸山理事務所』では、企業経営に関わるさまざまなお
悩みを承ります。
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